意外と知られていないハイヤーの世界

若年世代には、比較的なじみの薄いハイヤーですが、中には全く知らないといった方も少なくありません。ハイヤーを知っている方であっても、タクシーよりも高級な乗り物としての認識程度しかなく、その違いはあまり深く理解していない人も多いです。法的に言えば違いはなく、道路運送法に照らしあわせても、両者に異なるような明確な違いはほとんどありません。この道路運送法においても、タクシーの一種として位置付けられており、総称としてハイタク事業と呼ばれる事もあります。しかしその営業形態は著しく異なり、業者との間には決定的に異なる違いというものが存在しています。一般の方には、似たようなの乗り物だと思われがちなタクシーと比べてみて、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

ハイヤーとタクシーの大きな違いは、まず基本的な営業形態の違いにあります。私たちが、一般的に利用するタクシーは、利用に際して乗り場を利用する、会社に電話手配をして利用する、町中の道路など走るタクシーに向かって、手を挙げて呼び止めるの3つの方法でを利用します。しかし、ハイヤーの場合、乗り場や町中でも見かけません。この二つの理由が、若い方たちに極端に認知度が低いといった大きな理由でしょう。タクシーとの異なる営業形態がここにあります。ハイヤーの場合は流し営業は行わず、営業所を拠点としており、予約でのみの営業を行っているのです。その為に料金メーターが無い、あったとしても利用者から見えにくい場所にある、自動ドアではなく運転手自らが、接客を行いドアを開閉するシステムが一般的となっています。

タクシーとの違いは、その営業形態が異なっている事は上記の通りですが、サービスの内容やシチュエーションも大きく異なっています。ハイヤーの営業体制は、完全予約制でのみの利用となります。利用のシチュエーションとしては、大企業など役員の専属の社用車としての役割や、国内外からのVIPゲストに対しての送り迎えや交通の手段として利用されています。もちろん、一般の方の利用もできます。結婚式など晴れの日の送迎、記念日やパーティーなどの送迎、法事やお葬式などの移動手段にも利用されています。また、一昔前までは、観光地などの道路事情があまり整備されていなかった為、観光地巡りやその移動手段などにハイヤーが利用されていました。最近では、誕生日や記念日などのサプライズの一つとして、利用されることも多いです。こうした背景もあり、一般のタクシーとは異なった高級乗用車を、営業車として利用することも多くなっています。車種は、リムジンやベンツなどといった外車も多く見かけられるようになってきました。

タクシーの色は、カラフルで目立つ色が多いです。パッと見た瞬間に、タクシーだとわかるように、ルーフの部分にある常備灯のあんどんが取り付けられ、ドアの横には宣伝効果を兼ねた会社の社名が描かれています。また、タクシーには、チケット制度があり、回数券のように何度か利用できますが、回数券と異なるのは料金が定められていないのと、後日まとめて請求されるというところにあります。ハイヤーは、基本的に高級車が使用され、色は黒塗りがほとんどです。もちろん、真っ白やゴールドなど、カラフルなものもありますが、基本的に単一色で、あんどんや社名なども描かれてはいません。自動ドアが、備え付けられていないのも、ドアの開閉も運転手のサービスの一環だと考えられているからです。これは、タクシーが流し営業を基本としているのに対して、ハイヤーの場合は車を営業所に待機させて、完全予約制とでの営業を行っているという、営業形態の大きな違いから来るものです。

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2019年03月25日
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